Windows Vistaフォント変更。

これもメモ。

フォントはめちゃくちゃ気になるんです。見やすいフォント、きれいなフォント。

Windows Vistaには”メイリオ”という新しいフォントが増えてすごく見やすくなったのだが、しばらく使っているとやっぱり不満も見えてくるわけ。

  • 行間が大きいのか、文字の間隔が広いのかで、少し冗長。(ほんの少しだけ。)
  • ダイアログのフォントなどは相変わらず”MS UI Gothic”なので、綺麗なフォントとギザギザ・フォントが混じって、逆に気になってしまう。
  • 等幅フォントは相変わらずの”MS ゴシック”しかない。このビットマップフォントがあるかぎり、ClearTypeを使ったところでギザギザは直らない。

これに対して、これまではWindows XPでも使っていたライセンス的にかなりグレイな次のようなフォントを使ってきた。

  • ARISAKA、ARISAKA-等幅、ARISAKA-AA
  • Osaka、Osaka−等幅
  • MeiryoAA
  • Tarisaka
  • Verdana Osaka

OSやアプリケーションでフォントを変更できるところは修正したのだが、今回は思い切って根本的にフォント設定を変更してみた。

  • MeiryoKe_PGothic、MeiryoKe_UIGothic、MeiryoKe_Gothic、Meiryo_Consoleフォントを作成。(”メイリオ”フォントからの作ってくれるパッチがある。)
  • システムのレジストリを変更して、"MS ゴシック"や"MS UIGothic"を指定されているところを全て"MeiryoKe"フォントに変更。
    だいたい次のレジストリをいじる。
    • [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion \FontLink\SystemLink]
    • [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion \FontSubstitutes]
    • [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion \GRE_Initialize]
    • [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FontAssoc \Associated DefaultFonts]

かなり綺麗になって、気持ちよくWindows Vistaを使うことができるようになった。
何も考えずに実施してしまう悪い癖があるため、レジストリのバックアップはせずに変更。問題があったら困るけど、どこかでWindows Vistaマシンを見つけてきてその時に直せはいいやと思っている。

参考にしたWebサイトは以下のとおり。大変参考になりました。m(__)m

秘密

世間的には何を今更ということなのでしょうが、文句なしの最高傑作。
これまで読んでいなかったことが恥ずかしいくらい...。

★★★★★

秘密 (文春文庫)

秘密 (文春文庫)

39歳の杉田平介。妻と娘が乗ったバスが転落事故を起こしてしまう。
妻、直子は死んでしまう。その直子が守った小学5年生の娘の藻奈美は奇跡的に無傷で助かる。
しかし、藻奈美の心は直子だった。直子の肉体が死んで、藻奈美の心が死んだ。
ファンタジーのようなものかと思って読み進めると痛い目にあった。

そもそもこの杉田平介39歳と娘、藻奈美の小学5年生というのは我が家の家族にあまりにも近い。
ある日、突然、事故が起きて体は娘で心は妻だったら...。完璧に僕は平介に感情移入しながら読み進めることができた。

高校生になった娘にストーカーのように執拗に監視しようとする平介には呆れるところもあるが、僕だったらどうするだろうとか考えさせられる。
いつしかすれ違っていく。そして、心に藻奈美が現れ始め、いつしか直子は消えていく。この下りは非常に悲しい。

心が直子の藻奈美を"秘密"にして過ごしていた。
しかし、それが藻奈美の結婚式のとき別のもっと大きな"秘密"があったことに...。


同年代、同じ年の娘には感情移入しないわけがない。直子が藻奈美の心から消えていくところは涙なしでは読めない。