昭和30年代、日本の高度成長期を支えた通産省官僚たちの熱い物語。
TVドラマ化されたのをきっかけに読んでみたのだが、
ちょうど民主党政権への交代もあり、なんかグッドタイミングだったようだ。
官僚ってあまりよいイメージがなかったけど、本書に登場する人たちは日本の国益を信じて昼夜を問わずモーレツに働く。
こういう人たちがいたから、日本の戦後復活は早かったんだろうと思う。
そこにきて、今回の民主党政権により、官僚たちは影が薄くなる形になる。
これまで自民党政権では霞ヶ関が政治を主導していたといわれてきたが、
本当に民主党はすべてを変えて、自らがこの日本を動かすことができるのか?
日本の多くの国家公務員、官僚のみなさんは必要なのだ。
ただ、天下り等の悪い面はちゃんと是正してもらって、誠実に日本を動かしていただきたい。
なぜか読み終わってから、こんな風に感じた本だった。
★★★★☆
- 作者: 城山三郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1980/11/25
- メディア: 文庫
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