ブロックチェーン技術に早い段階から注目して日本国内での普及に取り組んできたが、なかなか実用化までこぎつけてビジネスにするというところまで持っていくことができず、苦労している。
一方で海外事例ではブロックチェーン技術を核としたサービスがすでにいくつかリリースされ利用されているものもあり、焦る気持ちが強い。
ブロックチェーン技術の実証実験・PoCでは常に『Why blockchain?』への完璧な回答を求められるのが高い障壁にになっている。
国内の多くのブロックチェーン関係者は同じ思い なのではないだろうか。
その中で、IBMはHyperledger Projectを先導し、OSSや活用分野でもブロックチェーン分野で先行している企業である。
その日本IBMが本書でブロックチェーンを使った事例やプロジェクトの進め方を少し公開してくれたのは、かなりありがたい。
本書も冒頭「はじめに」では、我々が感じてきた苦労、焦りと同じものをもっていて、決してIBMも簡単に成功しているわけではないことがわかる。
本書を参考にして、もう一度頑張ってみたい。
★★★★☆