ミラチェア(Mirra Chairs)修理:座面のクッションを交換

先日のエントリーで書いたとおり、ミラチェアの座面のクッションのウレタンが劣化し、腿裏に金属部分があたるようになって座ってられなくなった。 

naruhito-t.hatenablog.com

 


テレワークの頻度が多くなり、これまで以上にミラチェアに期待したいところだったので、何とか修理を試みてみた。

ミラチェアはすでに廃盤になっていて、ミラ2チェアが後継に販売されている。
そろそろミラチェアで同じように困っている人が多いのではないかと思い、参考のためブログに記録しておきたい。

はじめに

ミラチェア(Mirra Chair)はハーマンミラー(Herman MIllter)社のワーキングチェア。
2015年12月に販売終了し、後継のミラ2チェア(Mirra2 Chair)が販売されている。
私は2005年5月に新居を建てたときに同時に購入し、もう15年以上も使ってきた。
12年という長期保証だが、さすがに切れてしまっている。
当時は12〜13万円くらいで購入したのではないだろうか。
自宅用に10万円以上ということで、自分の中で思い切ったものであった。

まだ保証期間内の場合には、すなおにハーマンミラー・メンテナンスに連絡してください。

ハーマンミラー・メンテナンスでの修理

保証期間が切れてしまっているということはわかってはいたものの、正規ルートで有償でもいいから修理してもらいたいと考えた。

ハーマンミラー・メンテナンスに、有償修理が可能か、その場合の金額感を問い合せてみたところ、かなり高額な修理になるとのことだった。

ざっくりと次のような内訳。

(なお、すでに販売終了しているものであり、部品があるかどうか次第ではないかと思う。)

  • 座面:28,000円
  • 作業料:7,000円
  • 送料+梱包料+廃棄料:20,000円

税込みで約60,000円。私にはかなりの高額。
座面のクッションを修理したいだけなのに、6万円か....。

クッションだけの交換は不可。座面まるごとの交換修理になるとのこと。(座面だけを売ってもらうことも不可)

それだったら、もう少しお金を出せば、ハーマンミラーのセイルチェア(約10万円)を購入できてしまう。

もう少し安価に修理する方法を考えてみることに。

 

なお、保証期間内の人、お金がある人はハーマンミラー・メンテナンスに修理をお願いしてください。

eBayでクッションを販売している

実は、修理を相談させていただいたお店の方に、海外には部品だけを売っているというヒントをいただいた。

英語でググってみると、かなりの情報が増える。

日本語ではミラチェアの修理に関する情報はヒットしなかったのだから、やっぱり世界は広い。

ミラチェアのパーツを売っているサイトがあり、そこでは230ドルくらいで座面が売られていたりする。

www.officechairparts.com

 

送料込みでも3万円くらいで座面だけ手に入るから、これでも安い。

しかし、アーロンチェアはバナナクッションだけ3,000円くらいで販売していて、もっと安く修理できる。
ミラチェアは何とかならないものか、さらに探していたら、eBayで交換用クッションを発見。

ハーマンミラーの正規品ではないものの、これはまさに自分が探していたもの!

いくつかあったが、オーストラリアの業者が販売している次の商品を購入した。

www.ebay.co.uk

 

商品がAU$80.00、送料がAU$33.70。合計:AU$113.7。約9,100円。

正規修理よりも、随分と安く修理できる。

(送料をケチったので、注文から到着まで約3週間かかることになる...。)

交換に必要な工具

ミラチェアの座面交換には、T27、T40トルクスレンチが必要なことがわかった。

 Amazonで1,300円で購入。

 
座面の取り外し方法はYoutubeが参考になる。便利な時代である。

www.youtube.com

部品到着

1月18日(月)にeBayで注文。1月21日(木)にようやく発送。2月9日に日本に到着し2月13日(金)に我が家に到着した。
通常の国際便で送ってもらったが、実に3週間もかかった。

久しぶりに自分で海外から取り寄せたので、この待ち時間がなかなか楽しい。

さらに、eBayではずっと商品をトラッキングできるので、海外からの購入も安心できた。

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箱の中身はこれだけ。部品本体と交換方法が書かれた紙一枚。軽い。

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クッションを交換

同梱されていた次のマニュアルに概ね従って交換してみる。

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T40トルクスレンチを使って、座面を本体から外し、座面からアジャストメントをT27トルクスレンチを使って外す。

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メッシュの座面からウレタンのクッションを取り出す。
2箇所ほど接着されているし、ウレタンが劣化しているので、ちょっと苦労した。

15年間の使用で、取り出したクッションはボロボロになっているし、ホコリも溜まっていてかなり汚い。

ミラチェアの特徴の一つであるフレックスフロント機能のために、ウレタンの先端部分が特にもろくなり、ほぼちぎれてしまっている。これは腿裏が痛くなるはずである。

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古いクッション(上)、新しいクッション(下)。
ようく見ると、形もちょっと違ったりする。おおらかな海外製だから仕方ないか。

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メッシュの座面から完全にクッションを取り除くために、風呂場で洗い流す。

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マニュアル通り、メッシュ部分を濡らしながら、クッションを挿入していく。
クッションを強引に挿入しようとすると、やぶれてしまうので、慎重に慎重に。

よく見ると、くぼみ部分が合っていない。ちょっと雑。正規品じゃないし、仕方ないか。

この後、しっかり乾燥させる。

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組み立てて、修理完了!

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交換後の感想

メッシュ座面の座り心地が復活!

“ちょっと硬い”感じはするが、ハリがある座面は非常に気持ちいい。

これで気に入っているミラチェアをもうしばらく使うことができそう。