SHA-1に替わるハッシュアルゴリズム。

SHA-1脆弱性が発表されて以来、いろいろなところでSHA-1に変わるハッシュアルゴリズムが検討されているようです。

SHA-1脆弱性と言っても、総当りアタックで280回必要なところが、269回になったということであり、現実的に考えればそれほどの脅威ではないはずです。しかし、『SHA-1が破られた!!』というニュースが大衆に与えたインパクトは大きいはずなので、すでに『SHA-1 = 危険』という構図が出来上がっているのかもしれません。
当面(数年?)の間は、SHA-256/SHA-384/SHA-512などビット数を長くしたアルゴリズムで代用されるかもしれませんが、今回の脆弱性はSHA全体のものと思われるので、数年のうちに新しいハッシュアルゴリズムのスタンダードを決めなければいけなくなるでしょう。

新しくてSHAとは全く異なる性質のハッシュアルゴリズムでは次のようなものがあるようです。

どちらがいいのか私もまだわかりません。
ただ、ヨーロッパの暗号標準化プロジェクトであるNESSIE(New European Schemes for Signatures, Integrity, and Encryption)では、Whirlpoolが標準として採用されているようです。日本のCRYPTRECではまだWhirlpoolは採用されていませんが。

Tiger”は“タイガー”と言うのかもしれませんが、Webページの絵を見ると“ティガー”と呼びたくなりますね。