2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

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待ちに待った横山秀夫氏の新作。 今回の主人公はD県警 広報官 三上。 なぜ警察小説なのに広報官なのかと思うところだが、横山秀夫氏が描く人間模様はやっぱり素晴らしい。 三上が元刑事と警務部、上司と部下、夫と父親、様々な立場で苦しんでいる。 その描写…

本田宗一郎 夢を力に

本田宗一郎さんは私が最も尊敬している方の一人。 なので、本書に書かれている事実、逸話はほとんど既知のものだった。 そうではあるのものの、一つ一つのエピソード、手記を読んでいくのはすごく楽しい。 最後まで読んでから、すぐにまた最初から読み直した…

ブラックアウト

テロによってヨーロッパで大停電が発生するパニック小説。 約2週間に渡って、電力という生活の基盤を奪われたとき、我々の生活はどうなってしまうのか。 電気がないと、水道、交通、食料などあらゆるものが滞ってしまう。 急に100年前に戻ったかのような生…

恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白

佐々木譲氏の『うたう警官(笑う警官)』で背景にもなっていた事件。 いわゆる「稲葉事件」。 北海道警の裏金、現職警官による拳銃不法所持、覚醒剤密輸・使用という大きな事件であり、 警官による告発や北海道新聞と道警の癒着問題などに繋がっていく。 し…

日本の領土問題

尖閣諸島問題、竹島問題と大きな政治的な問題となっている今の時点では理解しておくことと考え、読み始めた。 本書はどちらかというと北方領土問題に重点を置いて書かれている。 今最も熱い尖閣諸島についてはわずかな内容しかない。 しかし、これまで日本が…

ロスト・シンボル

『ダ・ヴィンチ・コード』、『天使と悪魔』に続く、ロバード・ラングドンのシリーズ第3作。 文庫化されたので、早速読んでみました。 今回もフリーメイソンの秘密を題材とした傑作だと思う。 読み始めたらページをめくることが止まらなくなる。 文庫本では上…