秋季大祭。

9月13日〜14日と地元(生まれ故郷)恒例の秋季大祭で獅子舞。


何のための祭なのかは現代にとってはよくわからないし、伝統としてどれくらい古くからやっている祭りなのかということも知らないけど、僕が物心ついた子供のときには既に獅子舞があったわけで、自分の生活の一部になっていることには変わりない。


祭り・獅子舞を通して地元が一体となることはすごく気持ちがよく、普段のストレス社会での生活や悩みというものを一時でも忘れ、獅子舞に没頭して頭を空っぽにすることができる。

僕も若いときには獅子舞を"やらされている"という感じがして、少し敬遠していた時期があったけど、今は本当に祭りが楽しみだ。
何でも年をとってから本当の良さというものがわかってくるものなんだろう...。



それにしても、僕の故郷も大変な田舎なもので、過疎化による人足不足が深刻化している。
隣の集落はついには青年団を解散し、今年の祭りの獅子舞はどうなるかわからなくなった。


我が獅子方も状況は同じ。
本当に在所に若者がいないし、東京に出て行った若者もあまり帰ってこないようだ。
僕はすでに青年団は引退している年齢だし、在所にはいない身ではあるが、こんな状況だからなんとしてでも協力しなければならなかった。


8〜10年振りくらいに最初のお宮での獅子舞まで僕がやらなければならない始末。
人足不足であったが、夜にはたくさんの人が集まってくれて結構盛り上がったのではないだろうか。


若者の不足は本当に深刻なんだが、それによって中年層にも危機感が真剣なものとなってきてくれたみたいだ。
これまでは若者の獅子方若連中に押し付けれられていた感じだったが、今年は本当にたくさんの中年や年寄りの人たちが参加して手伝ってくれた。
おかげで、最後まで獅子舞ができた。


今年できたからといって、来年もできるとは限らない。
来年は来年で大変だと思う。
本当に来年も獅子舞ができるかどうかはわからないが、田舎の生活のためにはなくてはならないものだと思う。


かと言って、すでに地元を離れて家まで建ててしまった自分が何かを決める権利はない。
やっぱり在所のこれからの地元を担っていくことになる若い人たちがこれからの獅子舞の身の振りを決める権利と責任があるはず。
ただ、僕のように年をとって、地元を離れてからでないと、田舎の良さがわからないこともある。
僕のように地元に帰る機会を作ってくれるだけでも、祭があるとありがたい。


取り留めのない内容でした。


自宅前の花にとまるカマキリ。初秋ですな〜。