我らクレイジー☆エンジニア主義

僕はソフトウェアを"開発"している。"製造"ではなく"開発"だと思っている。新しいこと考えて製品化しているときもあるし、世の中の流れや要件などによって決められたものを作ることもある。でも、基本的には自分が何をしたいかを考えて、そう実現できるようにがんばっているつもりだ。しかし、自分の自己満足のために製品を作っているわけではない。ちゃんとお客さんのこと、売れることを考えて作らなければならない。そういった意味では、100%自分のやりたいことができていないことになるだろう。
この本に出てくるような人たちはすごい。自分の夢が世の中よりも何歩も先に行っていて、それに注目されることで自分自身で新しい分野を切り開いているんだから。なかなか会社勤めの人間にはできないことだけど、本当にすごいと思う。お金とか名誉とか、権力とか、そんなこととは全く関係なく自分のやりたいことを追いかけて仕事してみたいものだ。

★★★★☆

我らクレイジー☆エンジニア主義 (講談社BIZ)

我らクレイジー☆エンジニア主義 (講談社BIZ)

ところで、"エンジニア"とはどういう意味だろうか。Wikipediaには"エンジニア=技術者"はこのように書かれていた。

基礎となる学問や知識を具体的なものづくりやプロセス、システムの開発に応用する専門家のこと。

僕らのようなソフトウェアを作っているものは、"ソフトウェア・エンジニア"とかってかっこよく言われたりすることがあるが、ほとんどの人間はエンジニアではない。
普通に給料をもらうために、指示されたとおりにプログラムを書いたりテストしたりしているだけだ。ほとんどが"製造者"だ。働いた時間で給料をもらう単純労働者。まったく応用ということをできていない人間がほとんどであり、中には全く頭すら使っていない人間も多い。常に新しいことを勉強し続けないとすぐに若いものに抜かれていく。一度どこかで足を止めてしまうと、もう追いつくことは難しい。そういう人たちは諦めてしまっている。言われたことをやる、会社の椅子に座っている、...、だけ。
僕の中ではこのことは大きな問題なのだ。そういう先輩達にこの本を読んでほしいのだ、そういうことも拒否するんだろうなぁ〜。