ホームレス中学生

今更という感じですが、奥さんが借りてきたのでちょっと読んでみた。
数時間ですぐに読める程度の量。
100万部以上も売れているというのは"麒麟"という名前と漫才ブームと芸人の著書ブームがあったからであって、決して内容的にはそれほど売れるものではないだろう。

事実、タイトルのように中学生の間中、ホームレスをしていたのかと思っていたら、そうでもなかったようだ。
そうだろうなぁ〜と安心したところもあれば、ちょっと期待はずれ感もあった。


しかし、素直に読めば、面白い内容。
超素人の脈略のない文章、ストーリではあるが、意外と感動してしまう場面もあったりする。
田村少年が生きていく希望がないと考えたり、先生や亡き母のことを思ってがんばっていたり、そして生徒会長になったりと。


僕ら大人が読むと、このような批判があるかもしれないが、子供たちには読んでもらいたいと思う。実際に子供に読ませている。
家があるということ。ご飯があるということ。学校に通うことができるということ。
普段、当たり前なことが、本当はいつなくなってもおかしくないということに気づき、自分の幸せを理解してもらいたい。

★★★☆☆

ホームレス中学生

ホームレス中学生