『国家の罠』、『公認会計士vs特捜検察 』を読んで、冤罪というものが非常に怖くなった。
しかし、どちらも外務省高官・政治家・公認会計士と社会的に高い地位の人たちの話であり、どこかで自分には関係ない世界の話と思ったりしていた。
でも、最近のニュースでもあるような痴漢冤罪についてはそんなことは言っていられない。
まさに僕の身にも降りかかる可能性があることだ。
とにかく本書の中で出てくる話はとんでもないもの。
ノンフィクションなんだろうけど、これはあんまりだな〜。
警察、検察、裁判官、被害者(と言っている人)が全員がグルになっているような事件でどうやって疑いを晴らすことができるのだろうか?
著者である小泉知樹さんのように裁判で一貫して無罪を主張し続け、受けた刑にも満期で務め上げるといった根性には敬服するだけだ。
僕にはそんな根性はないだろうし、もう面倒くさくなってしまって警察・検察・裁判官の罠にはまって、適当に自白調書にサインして、適当に示談してしまうんだろうなぁ。
このような冤罪の被害者の方々の多くはそうなると思う。
ここまで壮絶で望みのない裁判を戦い抜こうとは思えない。
怖い、怖い...。
★★★★☆
- 作者: 小泉知樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/12
- メディア: 単行本
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