最近は伊坂幸太郎氏の小説ばかり読んでいたのだが、本屋で本書が文庫本として発売されたのを知り、購入し早速読んでみた。
証明シリーズの最新作の文庫ということで楽しみに読んだのだけど...。
伊坂幸太郎氏は僕と同年代だから、若くストーリも新鮮だ。
しかし、本書の著者である森村誠一氏はもう75歳くらいでかなりのご高齢。
ストーリの背景は大きいし、いろんな人間が持っている苦悩や過去を巧みにつなげていくというところは非常にうまいのだが、どこかしっくりこない...。
どうも一つ一つの描写が古臭いのだと感じた。
本書の主人公の福永という傭兵もあり得なくもないキャラかもしれないが、ちょっと21世紀の本として古さは否めない。
話自体は面白いし、憲法9条という大きなテーマも興味深いのだが。
ちょっと残念。
★★★☆☆
- 作者: 森村誠一
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2008/10/24
- メディア: 文庫
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