殺人の門

もっと早くに殺しておけばよかった。

これが主人公の心の叫び。


人を殺すことは道徳的にダメなわけだが、自分を次々と不幸に陥れるものを殺すことは正当防衛にあたるのだろうか。
主人公、田島和幸と、田島を食いもののようにしてどんどんと悪事に加担させ、不幸の連鎖に導く倉持修。


もっと早くに何とかならないものかと思いながらも、どんどんと田島が倉持の罠に嵌っていく展開には読むことを止めることができなかった。


600ページを超える大作ではあるが、最後まで一気に読めてしまう。
そして最後には何となく暗い気分になってしまうのだが...。


★★★★★

殺人の門 (角川文庫)

殺人の門 (角川文庫)