原発ホワイトアウト

現役のキャリア官僚が書かれたという話題の小説を遅ればせながら読み終えた。


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なんとも言えない読後感...。
これはマジで不安になってしまう...。


フィクションということにはなっているが、恐らく原子力ムラはこのような感じなのだろう。
電力会社、政府、省庁の関係者だけでなく、原発によって利潤を得ている色々な人々。
将来にまた起こるかもしれない事故よりも、目先の自分の利益を重視する人々が国全体を動かしていく。


たしかに電力事情を考慮すると、原発ゼロは現実的ではないのかもしれない。
しかし、"フクシマ"以前と大きく変わることなく、原発が再稼働されていることには国民全員が認識しなければならない。

次に"フクシマ"のような事故を起こしてしまったら、もう日本は国際社会から見放されても当然だろう。
本書は原発だけでなく、尖閣諸島などの領土問題も絡めながら、日本人の『喉元過ぎれば熱さを忘れる』という国民性に強く警鐘を鳴らしている。


最近では確かに"フクシマ"の後始末のニュースも少なくなってきた。
日本人全員が原発に対して、今一度しっかりと考えなければいけない。


というところに、首相の靖国参拝によって、またまた国際関係が複雑に...。
なんだかなぁ〜。どうしたんだろう。


★★★★★

原発ホワイトアウト

原発ホワイトアウト