評判の高く、今秋に映画化されるという帯もあり読んでみたのが、私にとってはちょっと難しかった。
そもそも、良い読後感を得ることができるはずもないテーマだし、作者としては社会への問題提起の意味もあったんだろう。
それにしても、重い...。
しかし、LGBT、ダイバーシティと叫ばれている社会ではあるが、それは我々がまだ想像できる範囲でしかなく、その想像を超えたものの受容はできていないというのは全くそのとおりであり、非常に考えさせられる作品だった。
★★★☆☆
Clarks Wallabeewを純正のクレープソールから、VIBRAM 4014にソールを交換してみた。
約10年前に購入したClarks Wallabee。
クレープソールの減りはまだまだ少ないが、固くなってしまったし、ゴミが付着してしまって、最近は履く機会が少なくなってしまっていた。
Wallabeeは雰囲気もよいし、クレープソールは柔らかいうちには非常に心地よい履き心地なんだけど・・・
最近はClarksからも最初からVIBRAMソールのものが発売されているので、思い切ってソール交換してみた。
ClarksのクレープソールをVIBRAMソールに交換することは超定番のようで、ググればたくさん事例を見つけることができる。
VIBRAMはいろんなソールがあるが、定番であろう4014(黒)を選択した。
柔らかいクレープソールから変更なので、あたりが固くなるのではないかと心配したが、まったくそんなことはなかった。
非常に履きやすくなったので、再度活躍してくれることになりそう。
しばらく履いてみて、良さそうなら、デザートブーツの方もソール交換を検討したい。
なお、今回のソール交換費用は約15000円ほど。(ミッドソール込み)
あとがきを読んで、ようやく『クジラアタマの王様』の意味を理解できた。
この本が単行本で発売された際には、このタイトルが理解不能だったため、ちょっと躊躇してしまった。
さらに、書店でパラパラを見てみると、漫画が挿入されていたりするし。
そのスタイルやタイトルから、何やら実験的なストーリーなのかと思いこんでしまって、オーソドックスな伊坂ワールドが好きな自分は敬遠してしまった。
文庫化されたので、購入して読んでみたら、…
中身はいつもの伊坂ワールド満載だったわけで、
さらに、たまに挿入された漫画によって、難しい場面も視覚的に理解しやすくなり、より楽しめるようになっている。
さらに、今回のキーとなる舞台として我々の地元である金沢が登場する。
そして、地元民ですら知らなかった法船寺の言い伝えがベースになっていそうとは。
と、いろんな意味で非常に楽しめた作品だった。
これからは、タイトルに左右されることなく、ブレずに伊坂幸太郎氏の新作は購入したい。
★★★★★
8人の作家による協作企画『螺旋』プロジェクトとのことだが、
私は伊坂氏の作品にだけ興味があるので、単独で拝読させてもらいます。
バブル期と近未来の2作品が収録されて、スパイの嫁姑とか、相変わらずの伊坂ワールドなので非常に楽しく読める。
しかし、単独の作品として読む限りでは、螺旋プロジェクトのテーマの縛りがちょっと余計のように自分には感じてしまった。
まぁ、今回の作品は単独では評価してはいけないんだろうけど。
★★★☆☆