[Security] Windows XP SP2は本当にセキュリティ強化なのか?

Windows XP Service Pack 2 (SP2) が9月2日に公開されて、2ヶ月以上が経過しました。一部の企業ではまだ全社的な XP SP2 の適用は避けているところがあるかもしれません。かく言う私もWindows XP ProfessionalはSP1のままで、SP2はまだ適用していません。必要な修正プログラムを個別に選択して適用している状態です。
XP SP2はカーネルにも大幅に修正が加えられたセキュリティ強化パッチであり、ほぼ新しいOSとして見ることもできるものです。Microsoftの過去の例に漏れず、安定して使用できるようになるには、まだまだ時間がかかるのではないかと思っていました。XP SP3 くらいになったら、適用してもいいかなと考えているところです。


そんな時、次のバグ情報が公開されました。

このバグはカーネル内でのメモリリークバグによってOSが停止するというものです。公開情報のページに書いてある対処方法はなんと“システムを再起動する”です。考えられない対処方法ですね...
私は作業効率化のため、Windows XP Professionalをシャットダウンすることはあまりなく、毎日、休止状態にして電源を切り、次の日にもすぐに仕事ができるようにしています。このようなメモリリークバグがあると長い間使いつづけることができないため、やはり XP SP2の適用はもう暫く様子を見るしかありません。


また、Finjan Software社も XP SP2 に多数のセキュリティバグがあると報告しています。

まだ真偽のほどはわかりませんが、XP SP2公開後も今までと変わらないペースで次々と報告されるセキュリティバグ情報を見ていると、XP SP2の意義を疑うことになってしまいます。

新しいものにはすぐに手を出さないというのが、Microsoft社製品に対する鉄則でしょうか。