仕事の選択基準。

先日会社の仲間と飲みに行ったときの話し。
後輩の一人が『今度は仕事が楽で早く家に帰れるようなチームに変わりたい』とグチっていた。
彼のチームは製品開発だけでなく保守の同時にこなしていて慢性的に忙しく残業も多かった。その彼がもう少しで事情により仕事を変わることになったのだ。彼がやってきた仕事は量は多かったかもしれないが、ユビキタス関連の製品で技術的にも最先端であり面白そうな内容だった。しかし、会社の方針による選択と集中の中で売り上げ状況から製品開発を中止することになったんだと思う。

彼は具体的なチームを指して、そこで仕事したいなぁと言っていた。そのチームは人数が多いが残業はほとんどしていない。18:00を超えるとあまり人が残っていないというチームだ。確かにちょっと離れてみていれば、楽そうに見えるだろう。どうしてそのチームはそんなに残業せずにできているのか。このソフトウェア開発業界といえば、長時間勤務・残業なんて当たり前のようなところなのに...。
多くの仕事を定時間内にこなしているということであれば、すばらしいチームだろう。しかし、実際にはそのチームのリーダ及びサブリーダは仕事に対してネガティブな態度だからだ。そして、常に自分の身を案じているからだ。新しいことや難しいことを引き受けることはリスクがあって残業が多くなるかもしれないから、そもそもそんな仕事はしないようにしている感じ。だから、リーダがそんな感じだからチーム内でもメンバー全員がバラバラになっている。誰か一人がトラブルに対応している時でも助け合おうとはせずにみんな帰ってしまう。

はっきり言って、僕には全然信じられないチームだ。
仕事に対するモチベーションはどこから来るのだろうか?
ただ単に会社に来て椅子に座っていて給料をもらっているようなもので、そんなので楽しいのだろうか?
2年後、3年後には自分は何をしているのか創造できるのだろうか?

仕事の選択基準は作業時間ではない。高いモチベーションを維持することができるかどうかだと思う。そのためには仕事の目的や目標を共有することができて、さらにその目標達成のために自分がどう成長しなければならないかを理解し、それがどのようにチーム(最終的には会社)に貢献できるかということがわかるかどうかなのだ。

お酒もはいっていたこともあって、僕はこんなようなことをクドクドと言っていたような気がする。長時間労働によって体を壊すとかということはもちろんあってはならないが、それでもただ単に楽そうという理由で仕事を選ぶのではなく、仕事の内容と将来性を第一条件にして欲しい。
本当は僕のチームに彼を引き入れたいのだけれど...。