テイクダウン

日本人学者 下村氏によるコンピュータクラッカーの追跡・逮捕を描いた自伝。ノン・フィクション。
1995年2月という10年以上も前に起きた本当の話である。昔々は現代のようにインターネット犯罪というものがそれほど一般的ではなかった。最近ではいろんなツールとして使うことができるソフトウェアが氾濫し、誰でも簡単にインターネット犯罪を犯すことができる。(こういった人たちを"スクリプトキディ"とも言う。)しかし、昔はインターネット犯罪は本当に技術力をもった人間しかできないような芸当だったと思う。それを追跡して捕まえてしまうというのも、さらに高い技術をもった人間じゃないとできない。
慎重に攻撃をしかけるクラッカー、そしてその裏をかきながら犯人と場所を特定していく下村氏の行動がリアルで面白かった。ただ、かなりのマニアック具合でコンピュータに詳しい人間でないと内容は理解できないと思うが...。
そういった意味では本書が絶版になっているのも頷ける。僕はヤフオクで2冊で500円(送料と手数料で900円くらいになったが)で手に入れた。いや〜安かった。
★★★★☆

テイクダウン―若き天才日本人学者vs超大物ハッカー〈上〉

テイクダウン―若き天才日本人学者vs超大物ハッカー〈上〉

テイクダウン―若き天才日本人学者vs超大物ハッカー〈下〉

テイクダウン―若き天才日本人学者vs超大物ハッカー〈下〉