Possible Compromise of Your Credit Card Number

昨日、我が家にAIR MAILが届いた。
送り主は、ポスターなどをオンライン販売している海外の会社、"Art.com, Inc."。僕が先日 Andy Woholのポスターを購入したサイトだ。
そのタイトルが"Possible Compromise of Your Credit Card Number"、つまり『あなたのクレジットカード番号が漏洩した可能性があります』というもの。これはヤバイぞっとビビッてしまうような内容だった。


しかし、内容をよく読んでみると、まだ情報漏えいが確定したわけではないけど、9月にこの会社が運営するWebサイトのセキュリティが攻撃され、そのときのトランザクションがあったものがクレジットカード番号が漏洩した可能性があるというもの。
心配ではあるのだが、セキュリティ問題は顧客にとっては重要な問題であり、同社はすぐに顧客にこの問題を通知しているということは気に入った。クレジットカードの支払い履歴などについてはちょっと監視しておくか、カード番号を変更するなどの対応が必要かもしれない。


このAIR MAILは危険性を広報することが目的のものだった。
この会社はそんなに小さなものではないので、この事件がどこかのニュースになっているのではないかと思い、Googleで検索してみたのが、まだまだあまりニュースになっていないようである。(もちろん、日本語のサイトではなく、全世界のサイトを対象として検索したのだが。)

最近の日本ではWebサイト(オンラインショッピング系)で情報漏えい事件があるとメディアによってかなり大きな問題として取り上げられるのだが、海外ではそうではないのだろうか?
日本のメディアが過剰反応しすぎなのだろうか?


ところで日本のメディアは何のために情報漏えい事件を報道しているんだろうか。
インターネットを通してまったく地理的な距離を意識することなくグローバルにショッピングすることができてしまう。便利なことはよいのだが、このような事件が発生しても日本のメディアでは何も報道されないようであればユーザにとっては非常に不利益をこうむることになる。
今回のように親切な会社で自発的に顧客に通知をしてくれるところであればよいのであるが、そうでない場合も多いことだろう。
なお、この会社のWebサイトは日本語でアクセスできる。Web上であれば、会社が米国にあることすら全く意識することはない。
しかし、今回届いたAIR MAILの内容は英語で書かれていた。これは少し残念な点であり、本当に顧客にとってセキュリティ問題を周知させたいということであれば、顧客のネイティブな言語で知らせてあげた方がよかったのではないか。

こういった国際化についてはまだまだ改善の余地があるということだろう。