Java言語で学ぶデザインパターン入門

久しぶりにこういう直接的なプログラミング関連本を読んだ。
僕も最近ではプログラミングをすることは少なくなったので、こういった本は読まなくなってきていた。
仕事でもプログラムを組むことは少なくなってしまい、プロトタイプや検証用に少しコーディングするくらいである。どっちかという管理系の仕事が多く、プロジェクト管理系の本の方をよく読むようになってきていた。

★★★★☆

増補改訂版Java言語で学ぶデザインパターン入門

増補改訂版Java言語で学ぶデザインパターン入門

しかし、こういった仕事をしている限り、プログラムが書けない人間がプロジェクトをリードできるわけがない!!
年配の人たちには技術の表面的な部分しか理解していない人が多く、口は出せても自分では設計できない人間が多いと最新になって特に痛感している。
かく言う自分もそうなってしまっては困るわけで、まだまだ現役でプログラムが書ける人間であり続けなければならないと思っている。


といっても、この本を買ったのは、最近、Javaの設計を人に教えることが難しくなってきたから。


後輩であれば自分の経験を元に教えやすい。
しかし、先輩に対して設計を教えることは非常に難しい。僕よりも7〜8歳も年上(つまり40歳オーバーのプログラマ〜)になると、完全に手続き型言語C言語など)用の脳味噌になっていて、設計のモデルを共有することにすごく苦労するし、時間がかかってしまう。
『だ〜か〜らぁ〜〜、そういった細かなことは置いておいて。概念モデル、役割分担を考えて、少しずつブレイクダウンしていきましょうよ〜』と言っても、すぐに『いやいや、メモリの展開がどうのこうの、データベースへのアクセス頻度がどうのこうの』と細かなことを考えて先に進まないのだ。


"木を見て森を見ず"設計方法である。
画家がキャンバスに向かってラフスケッチも書かずに、いきなりディテールを書き出すようなものだ。


デザインパターンをちゃんと人に教えることができるようになれば、もっと僕もわかりやすくみんなに説明できるようになるのではないかと思って読んでいるところ。
本当はそんな人たちに本書を読んでもらうことがもっとも速いんだけどね〜。