国家の罠

今日のニュースの1つ。
衆院議員、鈴木宗男被告に高裁でも実刑判決』。


公認会計士vs特捜検察官」の中で紹介されていたので本書を手にして読み始めた。
衆議院議員の鈴木氏、外務省の佐藤氏が北方領土支援に関連して偽計業務妨害の罪に問われているが、それは国家に仕組まれた”国策捜査”であるとのこと。
国策捜査っていうのはなんだかよくわからないことだけど、政府の方針として行われる刑事事件捜査のことらしい。政治を円滑に進めるために犯罪を作り上げて世論を動かすということだろう。


鈴木宗男氏、佐藤氏のロシア・北方領土の件では非常に悪人として僕も見ていたが、この本で見方が変わってしまった。


鈴木氏・佐藤氏の無罪を信じるようになったとうことではなく、事件というものはある一面だけをみて判断するのではなく、いろいろな立場からいろいろな視点でみてみないと、本当のことが見えてこないということがわかった。
検察と鈴木氏・佐藤氏のどちらが正しいのかはわからない。僕たちが自分たちで判断したい。

ただ、確実にわかったことは、裁判所は検察の言いなりであるということ、さらに一番恐ろしいのは客観的な情報を提供してくれないメディアということ。
あのときはメディアのキャンペーンによって、日本全国で鈴木宗男バッシングが扇動されていたし...。

そういったことに踊らされる自分も情けないが、何を信じていいのかがわからなくなってきたのも心配だ。

★★★★☆

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)