ルポ 貧困大国アメリカ II

アメリカという国は『自由』、『先端』って良いイメージで、『アメリカンドリーム』なんてまさに夢のような国だ。


しかし、本書を読み終わった後には、そんなイメージはすべて一掃される。
アメリカの現実は超厳しい。
自由すぎて、過度な市場原理主義によって、何でもかんでもビジネスの対象になってしまっている。


学資ローン、年金、医療費、刑務所。


アメリカは大きな借金大国となっていて、一度、躓くともう二度と立ち直ることはできなさそうだ。
もう『アメリカンドリーム』というものは夢の夢になってしまった国なんだろうな。


日本の年金や医療制度にも多くの問題があるけど、まだまだ日本は留まっていると思う。
日本人に生まれて良かったと久しぶりに感じることができた。
アメリカじゃなくって良かった、だったかも。)


★★★★☆

ルポ 貧困大国アメリカ II (岩波新書)

ルポ 貧困大国アメリカ II (岩波新書)