アメリカという国は『自由』、『先端』って良いイメージで、『アメリカンドリーム』なんてまさに夢のような国だ。
しかし、本書を読み終わった後には、そんなイメージはすべて一掃される。
アメリカの現実は超厳しい。
自由すぎて、過度な市場原理主義によって、何でもかんでもビジネスの対象になってしまっている。
学資ローン、年金、医療費、刑務所。
アメリカは大きな借金大国となっていて、一度、躓くともう二度と立ち直ることはできなさそうだ。
もう『アメリカンドリーム』というものは夢の夢になってしまった国なんだろうな。
日本の年金や医療制度にも多くの問題があるけど、まだまだ日本は留まっていると思う。
日本人に生まれて良かったと久しぶりに感じることができた。
(アメリカじゃなくって良かった、だったかも。)
★★★★☆
- 作者: 堤未果
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2010/01/21
- メディア: 新書
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