腐った翼―JAL消滅への60年

JAL歴代経営陣の失敗などの愚行が明らかになっている。
JALは半官半民とは言われるが、ほとんど政治家・官僚のご機嫌をとることで
経営が成り立ってきたといえる。
逆に、そうやって政治家の依頼を断ることができなくなったこともJALが破綻した大きな原因。
JALの破綻は単なる経営の失敗というよりも、地方空港建設などの利権にあやかった日本中の人たちに責任があると思う。


本書は経営陣に着目していて面白いのだが、どうも読みにくい。
エピソードが時代通りになっていなかったり、同じこと何度か書かれているなど
構成・編集にもう少し改善が必要だったのではないかと思った。


ちなみに、羽田空港第一ターミナルビルの書店にも本書が平積みされていた。
JALのクラスJシートに座って本書を読む...。
さすがに僕はそんなことはしていないけど、それを見たJALキャビンアテンダントの方々は何を想うのだろうか。


★★★☆☆

腐った翼―JAL消滅への60年

腐った翼―JAL消滅への60年