これは正確に“警察小説”と呼べるものなのかどうかは分からないけど、非常に面白いのは確か。
上・中・下巻で1500ページを超える大作だけど、一気に読んでしまいたくなる面白さだった。
ハマる人にはメチャクチャはまるだろう。僕もその一人。
★★★★★
一見して何の関係もなさそうな競馬好きの人たち(刑事含む)が、それぞれの理由から社長誘拐事件を起こす。
企業の政治家との癒着や同和問題、警察内部の事情によって、犯人の目星はついていても事件は解決しない。
警察組織に立ち向かって事件に関わる刑事、
障害者、同和問題など犯人達が抱えている現代社会の問題。
警察小説というよりも、大いなる人間ドラマだと思う。
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