排出権商人

現在、COP17が開催されているが、非常に難航してる。
京都議定書を延長したい思惑だが、日本は事実上、離脱する見込み。


なぜこのCOP17(気候変動枠組み条約締約国会議)がうまくいかないのか。
中国やインド、ブラジル等の新興国がなぜ反対するのか。
アメリカ、EUの思惑は何か。
なぜ日本は京都議定書の延長には反対なのか。
京都議定書の欠陥、それに蔓延る利権は。


これまでCOPや京都議定書に関して、ぼんやりとしていたが、
この小説を読めば、その一連の疑問が非常にクリアになる。

小説を読んで、環境と関連ビジネスの勉強もできるので、非常に良書か。


個人的な好みになってしまうが、リアルな描写を追求するためにか
場面毎に建物や食べ物などの背景が非常に細かく文章としておこされている。
個人的には描写のボリュームが多く感じてしまい、少し飛ばし読みしてしまうところ多々あった。


★★★☆☆


排出権商人 (角川文庫)

排出権商人 (角川文庫)