キャプテンサンダーボルト

期待通りというか、期待以上に面白い作品であった。


阿部和重氏、伊坂幸太郎氏の合作であるが、僕自身は阿部氏の作品は読んだことがなく、
ほとんど伊坂幸太郎氏の作品として読んでしまった。
という意味では、釤合作釤としての二人の個性の融合を楽しむことができなかったのは残念かもしれない。


しかし、いつもの伊坂節は本作品でも十分に発揮されていて、
500ページを超える大作であったが、一気に最後まで読み切ってしまうはず。
しかも、様々な伏線が張られているので、飽きずに最後まで楽しめる。


仙台市が舞台だったり、謎の国家権力に立ち向かうところは『ゴールデンスランバー』を思い起こさせる。
そのせいか、映像を思い浮かべながら、読み進めることができ、映画化されることが楽しみだ。


やっぱり伊坂幸太郎氏の作品は良い。
また、阿部氏の過去の作品も読んでみたいと感じた。


★★★★★