国家とメディア

サンフランシスコ出張中に読んだ本。
最近はメディア(特にテレビ)の報道の内容・姿勢に疑問を持っている。そんなに大事なことなのか、スキャンダラスなこと、低俗なこと、同じことの繰り返しといった公平性を欠いた報道が目立つ。
バラエティ番組ならそれは仕方ない。しかし、報道ニュース番組にはいかにスポンサーと視聴率という前提があろうとも、メディアとしての役割を果たすべく、テレビ局の主観的なフィルターを通さずに正しく真実を客観的に国民に伝える必要があるのではないだろうか。それがテレビ局の義務でもあると思う。
そういったことができないのであれば、テレビによって民衆は洗脳されてしまうのだ。そうなってはいけない。なんら北朝鮮ナチスドイツと変わらない国になってしまう。僕たちが自由だと思っていても、それは洗脳されているのかもしれない。
という思いがあったので、この本を読んでみたのだ。著者の反骨精神や記者としての考えには感心する。ただ、同調できない部分は多々あったのだが。でもそんな人は嫌いではない、応援したくなる人。
★★★☆☆

国家とメディア―事件の真相に迫る (ちくま文庫)

国家とメディア―事件の真相に迫る (ちくま文庫)