でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相

この事件は有名だと思う。もう4年も前の事件らしいが、当時は新聞やテレビで大々的に報道されていたことを記憶している。その報道によって僕自身もとんでもない教師がいたものだと感じたものだ。
その事件(教師による生徒へのいじめ)が生徒の親による"でっちあげ"だったことに驚いた。
本当に怖い、怖すぎる。
その親がとんでもなく悪者だとも思ったが、何よりも驚き恐怖を感じたことはこの事実を僕はこの本でようやく知ったということだ。事件当時はあんなに過熱した報道がなされて、教師が糾弾され社会的に抹殺されたにも関わらず、その事件の真相が明らかになったときにはほとんど報道されていないのだろうか? たとえ悪気がなかったとしても、テレビや新聞などのメディアは間違った報道してしまったことは過ちであり、それを十分に謝罪する責任があるはずだ。何でも"報道の自由"という言葉でかわして、間違った事実を伝えても責任はないことはない。過ちがあった場合には素直に謝罪して、大きく訂正報道することが正しいメディアなんではないだろうか。
メディアも商売でありスポンサーや購読者の心配することはもちろんだろう。しかし、毅然として正しく伝えるメディアでないと、僕らには何が真実で何が嘘なのかもわからなくなってしまう。この国は北朝鮮や中国のように情報統制されているわけではないはず。客観的な情報が正しくもたらされることに期待したい。
★★★★★

でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相

でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相