とにかく読んだ方がよい。
Amazonの書評では「左に寄りすぎている」というコメントも書かれていたが、僕はそうは思わなかった。
これは人それぞれにいろんな考え方があることだが、...
日本人が自分たちの国が過去に犯した過ちを正しく認識すること、その反省を踏まえて、今後の世界平和に活かすことを考えると、これは当たり前なことではないかと個人的には考える。
第二部を読んでビックリしたこと。1つ目。
この細菌部隊「七三一部隊」が3000名もの方々を犠牲にして得た膨大な人体実験の結果を、戦勝国であった米国が獲得し自分たちのものとしたということ。
その人体実験結果と引き換えに、石井四郎氏を戦犯として裁かなかったというから、これはとんでもない話だ。(第三部ではそれがさらに朝鮮戦争に発展するらしい。)
司法取引の存在する米国なら普通の感覚なのかもしれませんが、普通に考えるとかなり正義に反することだと思う。
さらにビックリしたこと、2つ目。
金沢大学の医学部が731部隊の事実上の支部であったということ。
こんなの聞いたことがなかった...。
自分の学校だっただけに、あまりにビックリして信じられないっす...。
これまで自分が関心を示していなかったからなのかもしれないが。
★★★★★
悪魔の飽食―第七三一部隊の戦慄の全貌! (続) (角川文庫)
- 作者: 森村誠一
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1983/08
- メディア: 文庫
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