大往生の末に新調。

『もう大往生じゃない』というのは妻の言葉だった。


まさに"大往生"という表現がピッタリだった。
これまで16年間使ってきた財布を新調することにしたのだ。使い続けてきた財布はルイ・ヴィトンのエピの二つ折り財布。


21歳の誕生日に妻からプレゼントされ、まさに今日まで16年間も使い続けてきた。


さすがに16年の間には怪我と入院もあった。
1回目、2回目は小銭入れのボタンが壊れて1ヶ月くらいの修理。
3回目はカード入れ裏の生地が破れてしまいこれも1ヶ月くらいの修理。


やっぱり、これまで修理に出す前に新しい財布に買い換えようかと考えていた。
でも、いろいろと見て廻るのだが、これといって気に入った財布が見つからず、この財布を使い続けてきた。
まぁ妻からもらったものだったから、簡単には捨てられないという気持ちもあった。


しかし、最近では折り目部分の皮がなくなってきたり、小銭入れ部分の皮が薄くなりすぎてきたりと、目に見えてボロイ状態になってきていた。


ここまで磨り減ってくると、さすがに貧相に見える。


残念だけど、16年という長い期間に渡って僕と毎日いっしょにいてくれたこの財布は役目を果たすこととなった。
よくよく振り返ってみると僕の青春時代はずっとこの財布を使ってきたことになる。
学生のときや休日はジーンズの尻のポケットに、社会人になってからはスーツの内ポケットに入って、僕とともにしていた。
そもそもジーンズの尻ポケットに入れている時点でムチャクチャ乱暴な使い方だったと思う。普段もカードをたくさん押し込んだりと、ヒドイ扱いをしてきた。
本当に申し訳ない。でも、こんなに長く使えて本当に助かった。


今日はルイ・ヴィトンに新しい財布を買いに行ったのだが、そこの店員さんにもこんなに長く使っているのはスゴイと言われた。(3年くらい前に修理に出したときにも、『こんなに使い込んであるのは見たことがない』と店員さんに言われた。正直にいうと、『こんなにボロくなったエピは見たことがない』というところだろう。)


ルイ・ヴィトンには同じエピの財布(色も同じ黒)を買おうと思っていったのだが、少しモデルチェンジしていて(16年の間に変わっていることは当たり前なのだが)、サイズが微妙に大きくなって、小銭入れがちょっと小ぶりになっていた。


購入したのは、"ノマド"というシリーズの"ポルト ビエ・カルト クレディ モネ"。
今度はもっと長い付き合いになるようにしたい。


実は今日はPorterの新しい鞄とカードケースも購入。
散財した1日だった。
これもストレス発散。