怒れるガバナンス

本屋で立ち読みして面白そうだったので買って帰ったのだが、ちょっと期待はずれだったかも。


"ガバナンス"とか"コンプライアンス"とかってはやりの言葉が帯にも書かれているが、内容的には企業の不祥事に対して歯に衣を着せず文句を言っているだけのように思う。
まぁ、そのストレートさが痛快であり、悪い気はしないのだが。


本書は雑誌の連載をまとめて単行本化したもの。
2004年4月〜2007年12月までの記事を使っているようだが、さすがに4年も前のことは「何を今更...」という感じが否めない。
書下ろしではなくても、単行本化するにあたって内容を最新に書き直したりという校正はしてもらいたかった。
少しは校正してあるのだろうが、単純に過去の記事を分類して詰めてみましたというように思える。


大企業や政治家への文句が気持ちよいだけに、内容の古さ・陳腐化が残念な点だった。

★★☆☆☆