ベストセラーのようでどこの本屋に行ってもビジネス書コーナーに平積みされている。
僕はまだまだ"課長"ではなく、単なる"一平社員"である。
では、この本の対象ではないのかというと、そうでもない。
自分のキャリアを考えるのに役に立つし、いつもの自分の上司である課長や部長を見つめる上でも参考になる。
★★★★☆
- 作者: 酒井穣
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2008/02/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 30人 クリック: 436回
- この商品を含むブログ (199件) を見る
悪い意味ではないのだが、内容的に特に目新しいことはほとんどない。
でも、なぜこんなに売れているのかと考えてみると、本当に"教科書"的に広く浅く網羅的に示してくれているからだろう。
この本を読んでリーダーシップ、マネージメント、経営など興味ができたところは別の本を買って読んで掘り下げればよい。
僕もこの本にはたくさん線を引いたし、付箋紙をつけさせてもらった。
僕自身が本書の内容でもっともハッとさせされたことは、"課長"という立場と、僕のような"現場のチームリーダ"の立場の違いについて。
- 課長は「予算管理に実質的な責任を持つ管理職」という枠の中では最下位。
- 課長は経営者と直接仕事の話をすることができる最下位のポジション。
- 法的にも管理職として認知される最下位の地位。
- 課長は部下の実績や能力を評価すること(査定)が正式に認められている最下位のポジション。
課長は偉いんだと思っていたけど、こんなに"最下位"があると悲しくなってしまう。
僕たち現場は突っ張ることができるけど、課長って嫌な立場だなと思う。
心が広くない僕には、まだまだ"課長"さんにはなれそうにない。