グラスホッパー

本を読んでいる場合ではないのだ。
この夏、秋はいろいろと忙しいのに...。


伊坂幸太郎氏の著書は初めてだった。
めちゃくちゃ面白い。
『殺し屋』という非日常的な題材なのに、なんなんだろうか。
"蝉"、"鯨"、"鈴木"という登場人物それぞれががみんなかっこよく描かれているし、この表現力・描写方法はなんて気持ちよいのだろうかと感じた。


事故、殺害のシーンで、スローモーションのようにゆっくりと流れ、事細かに表現されるような文章。
最初の寺原長男の事故シーンではあまりに驚いて、何度もその部分を読み直してしまった。


そして、心の声が聞こえてくるような文章。会話の後にささやきのようにポツリとつぶやく本音の部分。

ストーリだけでなく、文章自体に感動して何度も同じところを読み直してみるような本は久しぶりだと思う。

★★★★★

グラスホッパー (角川文庫)

グラスホッパー (角川文庫)

こんなに忙しくて、読書している暇なんてないのに、暫くは伊坂氏の著書にはまりそうだ。困った。