なぜ君は絶望と闘えたのか

光市母子殺害事件
少年犯罪。
無期懲役か、死刑か...。


1つの少年犯罪でこれほど注目を集めて、司法の世界を変えてしまった事件はないのではないだろうか。
それをまだ20代だった本村さんががんばってきたことがすごい。
僕たちはテレビでは本村さんしかクローズアップされないので、彼が一人でがんばっていると思っていた。
なんてすごい精神力なんだろうと。

しかし、実際には彼自身も自殺を考え、その度に家族や会社の上司など周りのいろいろな人に支えられてきたそうだ。
彼もやはり人間。そんなにスゴイ精神を持ち合わせているわけがない。少し安心した。


彼のこれまでの3300日をたった250ページほどで表現できるはずはないのだが、本書の構成もよく、すぐに読みきってしまった。
個人的にはもっとボリュームがあってもよかったかと思う。

★★★★★

なぜ君は絶望と闘えたのか

なぜ君は絶望と闘えたのか

本書を読みながら、僕はなんて幸せなんだろうかと再認識することができた。
自分の悩み事なんて、本村さんに比べたら、めちゃくちゃちっちゃなものだ。
もっともっと前向きに生きて、自分の家族を大事に幸せにしていかなければ...。