これはミステリーというよりもファンタジーなのかもしれない。
なんとも不思議な話でした。
しゃべる案山子、さらに未来のことなど何でも知っている案山子。
その案山子だからこその苦悩があって事件が起きる...。
伊坂幸太郎氏のデビュー作で、大いに期待して読み始めた。
読み手からすると、冒頭は少し波に乗るまでに時間がかかり、ダラダラした感じがしたが、中盤から終盤までは一気に読み通したくなるほどの気持ちのよさがあった。
こんなに突拍子もない設定自体が伊坂幸太郎ワールドなんだろうけど、デビュー作でここまでやってのけるとはものすごい人だ。
純粋に面白かった。
★★★★☆
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/11/28
- メディア: 文庫
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