天空の蜂

先輩から借りた東野圭吾氏の本、続き。


これも科学的な内容だけど、原子力発電所というものの安全性、日本のテロ対策など、いろいろと考えさせられるものだった。
近くの福井県がこの事件の舞台になっているだけに、より興味深く読むことができた。


原子力発電所の構造や運営などについては、どこまでが真実なのかはわからないけど、
少なくとも本書を読んでいる中ではこうなっているんだろうと信じてしまう。


まぁ、無人ヘリコプターから少年を助けるという場面では、ちょっとあり得ないなぁと思ったりもするが、
結末も不幸ではなく、読後感は非常に良い。


東野さんの文庫本はまだまだ読んでいないものがたくさんある。
そしてこんな面白いものがその中にはあるはず。
そう思うと、これからが楽しみであるし、これまで読んでいなかったことが残念になってくる。

★★★★★

天空の蜂 (講談社文庫)

天空の蜂 (講談社文庫)