先輩から借りた東野圭吾氏の本。
タイトルだけで判断して、単なるSFものかなと想像していたので、後回しになっていた。
でも読んでみるとこれが全然違った内容。
東野圭吾氏の得意の脳科学系。
脳科学を題材にしたものには、「変身」、「分身」もあるけど、これも中々面白かった。
"仮想現実"の実現のために、"記憶改編"を使うという発想が興味深い。
こういう分野の専門家の方々の間では、そんなに珍しい考え方なのではないかもしれないけど
僕たち素人からするとコロンブスの卵的な発想に思える。
こういう小難しい科学と推理・恋愛を組み合わせて、一流の小説に仕立ててしまう。
本当に東野圭吾さんは頭がいいなぁと思ってしまう。
★★★★☆
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/03/13
- メディア: 文庫
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