オレたちバブル入行組

空飛ぶタイヤ』で気持ちのよい思いをしたので、池井戸さんの著書を本屋で物色。
まずは本書『オレたちバブル入行組』を読んでみた。


これも主人公の"半沢課長"が銀行という組織の中で、"これでもか!"、"これでもか!"って程にヒドイ目に会う。
それに対して、職場や同期の仲間たちとともに立ち向かって行き、組織に勝利するという痛快な物語。


本書も期待通り読後感はとても気持ちよいでした。
勝利した結果が、自分の希望した部署の"部長"に昇格しているというところがサラリーマンという世界として何ともよい。


この"半沢課長"、上司や人事部の人間にもハッキリと啖呵をきる。
こっちが心配になるくらいにハッキリと物を言う。これが実に気持ちいい。
課長という中間管理職では現実的にはこんなに歯に衣を着せずにいうことはできないけれど、
自分の中でついついかぶせてしまうところがある。


僕も割と上司には文句を言うし、自分の意見をはっきりと言うけど、これでも100%言えているわけではない。
まだまだ自分の中では言いたいことをたくさん我慢している。と思っている。
読みながら、僕もこんな半沢課長のような生き方がしたいと憧れてしまった。


★★★★☆

オレたちバブル入行組 (文春文庫)

オレたちバブル入行組 (文春文庫)