ユダ

『伝説のキャバ嬢「胡桃」、掟破りの8年間』と、著者の実体験をベースにした自伝的小説とのこと。
巻末には次の注意書きがある。

本書は著者の実体験を基に書かれたものですが、出版にあたり一部脚色が加えられています。
また、プライバシーに配慮して、一部、登場する人物名および企業名・団体名を加盟にしています。

つまり、大筋はノンフィクションであって、キャラクターは仮名だと。
そう考えると、キャバクラの異常な世界を楽しむことができる。
僕はこんなキャバ嬢に貢いだりとか、シャンパンを入れたりだとかといった豪快な遊びはできないし、
セット料金でせこく飲むくらい。


まぁ、豪快なストーリーには驚かせられることが多く、そこそこ楽しい。
また、こういうと著者の方に失礼かもしれないが、稚拙な文章であったり、
文章構成も非常に幼稚という感じがすごくするけど、
そこが何だか素人っぽさが十分に伝わってきて、読みすすめてしまうものだった。


作家としての腕前はこれからというところだろうけど、
強烈な実体験がそれをカバーして余りあるものにしているという感じ。


★★★☆☆