判決の誤差

戸梶圭太さんの『誘拐の誤差』は、独特の視点、テンポなどから意外と面白かった。
ちょっと楽しみにして『判決の誤差』を読んでみた。


判決の誤差 (双葉文庫)

判決の誤差 (双葉文庫)


面白くないこともない。
スピーディーでテンポもよい。
ただ、グロイ。グロすぎる。そして、エロイ。シモネタ多すぎ。


とまぁ、当初から一貫してふざけた感じで話は展開していくのであるが
最後は少し考えさせられるマジメなものだった思う。


犯人・被害者である若者の堕落ぶりはヒドく誇張されてはいるが、
大きくは違っていないと思う。こんな若者は多いだろうなぁと共感できる。


そして、裁判員に任命されるのも一般市民。
裁判官のようにマジメではなく、誰だって私生活や過去を探ればたくさんの問題や不祥事がでるはず。
そんな一般市民である我々に犯罪者を裁く素養はあるのだろうか?


読み終わった後には、しっかりと考えさせられるものとだった。


★★★☆☆