銃・病原菌・鉄

ノンフィクションの名著として、数々の賞を受賞している作品。
これまでも是非読みたいと思っていた本だったが、上下巻でのボリュームに尻込みしていたが
それが文庫化されたということで読むことができた。
文庫本なので、ちょっとした時間を使って少しずつ読み進めたので、読了まで2ヶ月以上かかったかも。
(その間に並行して読んだ本は多数...)


正直なところ内容は難しい。
でも、自分がこれまで常識として考え、疑問にも思ったことがなかったことに対して著者 ジャレド・ダイアモンドは原因を追求していく。


なぜ、世界ではそれぞれの大陸で異なる進化を遂げたのか。
ここ数百年の現代社会だけを見ると、ヨーロッパ人が非常に頭がよく、数々の発見・発明をするだけの頭脳を有し、アフリカ、アメリカ、アジアに進出したと考えるところ。


しかし、実際にはそうではない。
人類は元々はアフリカで誕生し、ヨーロッパに渡っていく。
そして人類には遺伝的な優劣の差はなく、すべて環境(地理、天候など)によって異なる発展を遂げた。


読み終わると納得する。なるほどね。
普段は当たり前に考えていることでも、疑問を持ってその因果関係を探求することに意味があるということ。
出来そうで出来ないこと。


★★★★★