ビジョナリー・カンパニー

今まで読んでいなかったのが、恥ずかしくなるくらいの、
1995年に刊行されているビジネス書の名書。
これまでは古いかなという思いがあったので手を出していなかった。
いやいや。"古い"なんて全く心配無用だった。


本書では何十年も成長を続けて業界で尊敬し卓越した企業を"ビジョナリー・カンパニー"として18社選択し、
同じ業界の企業と比較し違いを分析している。
Apple, Microsoft, GoogleFacebookのようなIT企業は"ビジョナリー・カンパニー"として選ばれていない。
まだまだ設立後がまもなく、将来性・継続性という面で実績が出ていないということだろう。


本書を読めば、いろいろと示唆されるものが多い。
(勉強のため付箋をたくさん貼り付けた。)

その中でも最も印象的だったのは、「ANDの才能」だ。
「両極端にあるAとBの両方を手に入れる方法を見つけ出す」という現実的には非常に難しいもの。
私たちは普段からリスクを考えて新しいものにチャレンジしなったり、
新しいものにチャレンジするときには無駄になることを想定したりする。言い訳だ。
新しいものにチャレンジしつつ、しっかりと結果・利益を出すことを追求することを
ビジョナリー・カンパニーは継続的にやっていて、それが会社の文化・風土になっている。


自分の会社でやっているいろいろなことが、この本の教えなのだなと思うことも多々あり。
(会社の理念を掲げて、啓蒙するとか。)
2、3と続編があるので、近いうちに読んでおきたい。


★★★★★

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則