旬が過ぎたかもしれないが、ウェブ進化論をようやく読んだ。
★★★★☆。
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/02/07
- メディア: 新書
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ネットの『こちら側』と『あちら側』という二極に分類した切り口での議論は感心したところがあった。『こちら側』、つまりユーザが直接使用するハードウェアやデスクトップについては日本は強いところだ。しかし、『あちら側』、提供するサービスという面では日本はどんどんと遅れていっていると思う。何においてもアメリカ、EUに先行されていて、日本の企業はどんどんと周回遅れになっていることは事実。(この業界の中にいるものとしては、日々痛感されているところである。)
Googleはもともと『あちら側』でのサービスを提供するものであったが、"Google デスクトップ"によって『こちら側』と『あちら側』の区別がますますなくなってきた。このブロードバンドがほぼ普及した環境では、もはや情報がどこに存在するかは重要ではなくなっていて、情報の質と量が問われている。誰もが世界中のあらゆる情報にアクセスできるようになってきたのだから。
まだまだWebが普及してからは10数年しか経過していない。今ではWebが存在しない世界は考えられない時代となっているが、まだまだ進化は始まったばかりである。まだまだ進化論を評価することはできないが、この先10年後にどのようになっているのか楽しみだ。