『なんてことは、まるでない。』
こんな言葉を巧みに使って軽快なタッチで物語が進んでいく。
でも、その物語は普通の大学生の生活ではありえないような重い事件だったり、超能力という非現実的なことが起きるところなんか、伊坂幸太郎的で良い。
さらに、いつもの伊坂幸太郎作品のように、仙台が舞台で、音楽(今回はラモーンズ、クラッシュ)が大きなテーマになっていた。
久しぶりに読んだ伊坂作品に懐かしく、落ち着きを感じることができた。
個人的には、西島君と東堂さんの恋愛がとても興味深かったし、二人が交際することができただけでも、すごくハッピーエンドに感じた。
読み終えて気持ちがよかった本は、それこそ久しぶりかもしれない。
★★★★★
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2008/08/01
- メディア: 単行本
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