上司の心理学

会社の上司に薦められて購入し、早速読んでみた。
その方は僕の直属の上司ではないけれども、部下のことを人間として非常に大切にしてマネジメントしていると思い尊敬していた。
一方、僕の直属の上司はほぼパワハラといった感じで、納得させるよりも命令して部下を動かすタイプだから、まったく性格が違う。

尊敬できる方が薦めてくれた本だけあって、すごく良い本だった。


4月までにはもう一度読み返して、自分も部下に尊敬される上司を目指したいと思う。

★★★★★


人は納得しないと良い仕事はできない。

権力を使って命令して仕事をさせたところで、作業はできるかもしれないが、質のよい仕事は生まれることはないし、長期的に見ても部下は育つわけがない。
だから、部下にはたくさん話をして納得してもらってから、仕事をしてもわなければならないわけだが、これはすごく難しいこと。


人を納得させるには、すごく時間も必要だし、諦めずに力を注がなければならない。
やっぱりほとんどの上司という人たちは自分の仕事が忙しくて、そういうことが面倒くさくなるんだと思う。
時間がなければ、人を納得させて理解して仕事をしてもらうよりも、一方的に命令して仕事をさせた方がそりゃ簡単だ。


最近の人事評価制度として短期間で数字だけで評価されるという制度も一因かもしれない。
中長期的な視野で部下の成長を考えることよりも、今四半期・今半期という目先の売り上げや利益だけを優先させれば、部下指導なんてプライオリティは下がるかもしれない。


しかし、本書を読めば、そういった考えは誤りであることはよく理解できる。
部下のことだけでなく、自分や会社全体が幸せになるためには人の考え方をちゃんと理解してコミュニケーションすることが大事ということを。