会社員としてやってはいけないことを、戒律に見立て、10篇が収録されている。
本屋で立ち読みしたときにはもう少し現実的な話で『あぁ〜、こんな社員いる、いる』って同調できると思ったのだが、いざ読んでみるとどれも現実離れした社員像ばかり。(少なくとも僕にとっては)
一番面白かったのは『汝、殺すなかれ』。
厳しい上司によって、部下が倒れたり、離れていくという意味での『殺す』ということ。
これは共感できたし、自分もその上司のような感じなんじゃないかと戒めにもなった。
マイクロマネジメントによって部下のやる気を殺いだり、強圧的な態度で部下を手下のように使ったりと。
こういった"勘違い上司"ってどこの会社にもいるんだろうなぁ〜と思う。(もちろん我が社にもいる。)
そういう上司に限って、短気な成績は残せるから、出世したりしているし...。
我が社の出世レースは部下を倒れさせた人数で決まるんじゃないかという話がまことしやかにあったりする。
★★☆☆☆
- 作者: 江上剛
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/03/28
- メディア: 文庫
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