クリティカルチェーン

ゴールドラット博士のプロジェクトマネジメントに関する本。
2003年の本だけど、非常に勉強になった。


細かな作業をWBSとして洗い出して、それぞれに期間を設定して、マイルストーンを設定して、・・・。
と細かくプロジェクトの進捗状況を管理していっても、絶対に仕事は遅れてしまう。
もしも、遅れない場合でも、どこかで仕事の内容を妥協している部分がある。


そういったことで悩んでいている人には是非読んだ方が良いと思う。
プロジェクト・マネジメントの本だけど、『ザ・ゴール』等と同様に小説風に展開されるので、非常に読みやすい。


ここで登場する逸話も自分たちに思い当たることばかり。
"多すぎる見積もり時間"、"学生症候群"、"掛け持ち作業"等、普段、自分たちが抱えている現実を見事に言い当てている。
しかも"多すぎる見積もり時間"なんて、全然問題だなんてという意識はなかったし。


そして、リスクを見込んだバッファー(時間)をどのように設定して管理するか、
それぞれに作業にマイルストーンを設けない、など
実務経験者にとっては"目から鱗"のような話が次から次へと登場する。


いやいや、勉強になります。
これはすぐに僕も仕事で実践してみたいと考えるものだった。


この本もまた「どうして今まで読んでいなかったのかなぁ〜」と後悔してしまうものだった。


★★★★☆

クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?

クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?