君たちに明日はない

1月からNHKでドラマ化されたものの原作。
ドラマは見ていないけど、本屋で平積みしてあったので購入。


企業のリストラ面接官をアウトソーシングしている会社という設定が非常に面白い。
そんな会社は実はないらしいし。


作者の垣根涼介さんの作品は初めてだが、読み易いと思う。
文章も軽快だし、スピード感もある。
キャラクター設定も丁寧で、細部まで考え込んである。


でも、何だかちょっと物足りない。
作者の狙いなのかもしれないが、わざと最後をボヤかして読者に考えさせようとしているのか
最後の詰めはちゃんとしてくれよって感じ。


しかし、気に入った作品になった。
この続編である『借金取りの王子』も近日中に読んでみようと思う。


★★★★☆

君たちに明日はない (新潮文庫)

君たちに明日はない (新潮文庫)