デンデラ

オススメしてもらった『デンデラ』を読んでみました。
知らなかったけど、6月25日からは映画も公開されるとのこと。


不思議な世界感を持ったパワーのある作品だった。
姥捨山に連れられた老婆達が実は生きていて、村への復讐を企てているという設定が斬新。
具体的な時代設定は不明だけど、昔は寿命も短かったはずだし、
70歳〜100歳くらいの老婆達が村を襲おうとしたり巨大熊を倒そうとする姿は突拍子もない。


ただ、そんな強引な設定ではあるが、村・集団という社会の残忍さ、生きる目的など、
いろいろと考えさせられるテーマではあったように思う。


"映画化"というものを考えながら読んでいたが、いくらなんでもこれの映像化は難しいだろうなぁと思った。
最後にカユが村に走るシーンは映像で見てみたい...。


★★★★☆

デンデラ (新潮文庫)

デンデラ (新潮文庫)