池井戸潤氏の書き下ろし最新作で、ドラマ化されるとあっては、読まないわけにはいかない。
出演者が発表されているので、そのイメージで読んでしまうので、何となく頭の中では映像化されてしまい、読みやすくなる。
ストーリーは池井戸潤氏のいつもの感じで、面白い。一気に読める。
しかし、“いつもの感じ”すぎるところが残念だった...。
TVドラマとしてはわかりやすく、視聴率も取れやすそうなストーリーなんだろうけど、想定どおりに単純に物事が進んでしまう。
中身が薄っぺらいという印象。
池井戸潤氏も、そろそろ読者を裏切るハッピーエンド以外も書いてみた方がいいのではないだろうか。
期待を裏切らない結末だからこそ、難しくなってきていると感じた一冊。
★★★☆☆