コンピュータ・エンジニアとは。

さすがに社長さんだと思います。まだまだお若いのに、コンピュータ産業の特性や人材育成について考えられている辺りが目の付け所が違いますね。(僕なんて若いときにそんなこと考えたこともなかった。)

よく聞く定説としては、一般的に10人集まれば

  • A ... 2人(よくできる人、グループを引っ張ることができるリーダ的存在)
  • B ... 6人(リーダにしたがって作業できる)
  • C ... 2人(何もできない人、逆にこの人たちの面倒をみることでマイナスになる場合あり)

に分類することができると言われています。

私の経験則では、個人的にはAは1人か2人で20%よりも少ないような気がします。また、登さんのおっしゃる「本当の意味での技術者」という人のはもっと少ないです。今の時代には「本当の意味での技術者」というのは研究職のような方々だけであって、現場にはいないのかもしれません。
逆にCの比率はもっと多くって3〜4人になってしまうグループやプロジェクトもありますね。こうなった場合には、Cの人たちには以下に簡単で時間をつぶせることができるルーチンワークを考えることがAの重要な仕事になってしまいます。そういった意味で、無駄なことにAのパワーを使わせてしまうという意味で、Cがいることによって全体的に見るとマイナスの効果になってしまうことがあるということです。

なぜ、Cのような人間が増えてきているのか。例えば次のような理由が考えられるのではないかと思いますが、この根本的な原因を取り除かなければいけないですね。

  • モチベーションが低くなってしまったが、他の職種よりも割りと高給であるコンピュータ業界に居座っている人間が増えてきた。
  • 短期的なプロジェクトや失敗プロジェクトへの短絡的な増員。この場合には人数だけを考えて能力を顧みない人員投入を行ってしまう傾向が強い。すぐに必要なときには、Cのような人間しか空いていない。(たとえ人材派遣会社に行っても急にいい人材が見つかるはずがない。)